オーストリア旅行記(アイゼンシュタット)


エステルハージ宮殿


 続いては、この宮殿を代表するコレクション、アントニオ・カノーヴァ作のマリア・レオポルディーネ像です。近くには彼女の肖像画も飾られています。
 
マリア・レオポルディーネの大理石像(アントニオ・カノーヴァ作)
マリア・レオポルディーネの肖像画
マリア・レオポルディーネの大理石像と肖像画
 
 
 マリア・レオポルディーネ(1788〜1846年)は、リヒテンシュタイン家に嫁いだ女性です。リヒテンシュタイン家もエステルハージ家と同じく、ハプスブルク家に仕えた貴族です。リヒテンシュタイン家はスイスとオーストリアの間に領地を持っていて、現在もリヒテンシュタイン公国として存続しています。
 
銀食器のコレクション
銀食器のコレクション
 続いては銀食器のコレクションです。これらはウィーンの工房で製作されたものです。
 
 この部屋の壁にもエステルハージ家の歴代当主の肖像画が並んでいます。エステルハージ・ミクローシュ・ヨージェフ(1714〜1790年)は、女帝マリア・テレジアのもとで元帥を務めた人物です。彼はハイドンの庇護者として知られています。ハイドンはエステルハージ家の宮廷楽長を務め、1761〜1790年までアイゼンシュタットで暮らしました。
 
 
 孫のエステルハージ・ミクローシュ(1765〜1833年)も祖父と同じくオーストリア軍の元帥となり、ナポレオン戦争などで活躍しました。先ほど見学した大理石像のモデル、マリア・レオポルディーネは彼の娘です。
 
ミクローシュ・ヨージェフ(ニコラウス・ヨーゼフ)の肖像画
ミクローシュ・ヨージェフ
ミクローシュ(ニコラウス)の肖像画
ミクローシュ
 
 
 最後に見学するのはエステルハージ宮殿最大の見所、ハイドン・ザール(ハイドン・ホール)です。かつては、ハイドンが演奏会を開いたところで、現在も夏になるとコンサートが開かれます。
 
 ハイドン・ザールの天井は鮮やかな絵画で埋め尽くされています。この天井画を動画で撮影してみました。
 
 30秒程度の動画ですが、バックに流れるハイドンの曲と一緒にお楽しみください。
 
 右の画像をクリックすると再生が始まります(音楽が流れるので静かなところで再生するときはご注意ください)。