オーストリア旅行記(ウィーン)
 |
ウィーン美術史美術館
|
 |
続いては、17世紀のフランドルを代表する画家、ピーテル・パウル・ルーベンス(1577〜1640年)の作品です。ルーベンスはベルギーのアントワープで活躍し、当時フランドルを統治していたハプスブルク家のアルブレヒト大公の宮廷画家を務めました。

受胎告知(ルーベンス)
|
|

聖フランシスコ・ザビエルの奇跡
(ルーベンス)
|
「受胎告知(1609年)」は、大天使ガブリエルがマリアに神の子イエスを受胎したことを伝える新約聖書の場面を描いた作品です。
「聖フランシスコ・ザビエルの奇跡(1616年)」は、日本に布教活動にやってきたことで有名なイエズス会のザビエル(1506頃〜1552年)が奇跡を起こす場面を描いています。

自画像(ルーベンス)
小さな毛皮(ルーベンス) →
|
|

|
「自画像(1638〜1640年)」は、ルーベンスの最晩年の作品です。「小さな毛皮(1635〜1640年)」も同じ時期に描かれた作品です。モデルの女性は、ルーベンスが再婚した37歳も年下の妻エレーヌ・フールマンです。
「絵画芸術の寓意(1666年)」は、17世紀のオランダを代表する画家、ヨハネス・フェルメール(1632〜1675年)の作品です。

絵画芸術の寓意(フェルメール)
|
モデルの女性は、歴史の女神クリオと言われています。被っている月桂冠は「名誉」、右手に持つトランペットは「勝利」、左手に持つ書物は「歴史」をあらわしているそうです。
この作品は、貧困に苦しんだフェルメールが死ぬまで手放さなかった絵です。20世紀にはナチスのヒトラーの手に渡り、彼の死後にアルト・アウスゼーの岩塩鉱から発見されて美術館に収蔵されました。
アンドレアス・メラー(1684〜1762年)は、コペンハーゲンで生まれ、ヨーロッパ各地で肖像画を描いた画家です。

マリア・テレジア(メラー)
|
「マリア・テレジアの肖像画(1727年)」は、10歳頃の彼女を描いた作品で、父帝カール6世(在位1711〜1740年)や妹マリア・アンナの肖像画と同じ時期に描かれました。
カール6世には男子の後継者がいなかったため、マリア・テレジアが家督を相続します。彼女は1736年に初恋の人、ロレーヌ公(ロートリンゲン公)フランツ・シュテファンと結婚し、16人の子供を生みました。彼女の15番目の子供が有名なマリー・アントワネット(ドイツ名はマリア・アントニア)です。
|
|
 |
 |
|