ベルギー旅行記(アントワープ)
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ノートルダム大聖堂
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大聖堂のドームとオルガン |
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大聖堂の天井画 |
「キリストの昇架」は、1609〜1610年にかけて描かれた作品です。イエス・キリストが、ゴルゴタの丘で数人の屈強な男たちによって十字架に架けられる場面を描いています。

キリストの昇架(ルーベンス) |
左側のパネルには、聖母マリアをはじめとするイエスの受難を嘆く人々が描かれています。
右側のパネルには、イエスと一緒に十字架に架けられることになる二人の盗賊と刑の執行を命じるローマの総督が描かれています。
「キリストの降架」は、1612年に描かれた作品で、イエス・キリストの遺骸を十字架から降ろす場面を描いています。

キリストの降架(ルーベンス) |
左側のパネルには、イエスを身ごもった聖母マリアが従姉妹のエリザベツを訪ねる場面が描かれています。
右側のパネルには祭司シメオンがイエスを抱きかかえる「神殿奉献」の場面が描かれています。
19世紀後半から20世紀の半ばにかけて、この2枚の作品は布で覆われていてお金を払わないと見ることができなかったそうです。「フランダースの犬」でもお金を持っていない少年ネロはこの絵をずっと見ることができませんでした。ところが、クリスマスイブの夜に凍えながらノートルダム大聖堂にたどり着いたネロは偶然布が外されていた2枚の絵を目にします。ネロは神様に感謝しつつ、愛犬パトラッシュと一緒に大聖堂の冷たい床の上で静かに息をひきとりました。
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