ベルギー旅行記(メッヘレン)


マルガレーテの宮殿


 市庁舎の前から延びている通りを進むと、白い壁を持つマルガレーテ・フォン・ヨーク(1446〜1503年)の宮殿が見えてきます。
 
マルガレーテ・フォン・ヨークの宮殿
マルガレーテ・フォン・ヨークの宮殿
マルガレーテ・フォン・ヨークの宮殿の入口
宮殿の入口
 
 マルガレーテ・フォン・ヨークはイギリスのヨーク家の出身で、ブルゴーニュ公国最後の君主シャルル・ル・テメレール(突進公)と結婚しました。1477年にシャルルが戦死すると、彼女はフランスの侵略からブルゴーニュ公国を守るためにシャルルと先妻の間に生まれていた唯一の娘マリーとハプスブルク家のマクシミリアンの結婚をまとめました。
 
 
 マリーが25歳の若さで亡くなった後は、マリーの遺児フィリップ美公とマルガレーテを養育しました。マルガレーテは先ほど見学したマルクト広場に立っていた銅像の女性ですが、彼女の名前は、マルガレーテ・フォン・ヨークにちなんで付けられました。マルガレーテ・フォン・ヨークと区別するためにマルガレーテ・フォン・エスターライヒ(オーストリアのマルガレーテ)と呼ばれています。
 
マルガレーテの宮殿の庭園
マルガレーテ・フォン・エスターライヒの宮殿の庭園
 マルガレーテ・フォン・ヨークの宮殿の斜め向かい側にマルガレーテ・フォン・エスターライヒの宮殿が建っています。現在は裁判所になっていて、庭園のみ見学ができます。
 
 2人のマルガレーテの宮殿を見学した後は、マルクト広場に戻ります。2つの宮殿に面した道は皇帝通りと呼ばれています。この通りの途中で可愛らしい木彫りの標識を見かけました。
 
皇帝通りを散策
↑ 皇帝通りを散策
皇帝通りで見かけた標識 →
皇帝通りで見かけた標識