フランス旅行記(ルーヴル美術館)


ルーヴル美術館
(古代ギリシャ・ローマ美術)


 続いては、古代ギリシャ・ローマ美術のコレクションです。
 

ルーヴル美術館に飾られている「戦う兵士(ボルゲーゼの剣闘士)」
ボルゲーゼの剣闘士
 「ボルゲーゼの剣闘士」は、紀元前100年頃の作品です。
 
 ローマのボルゲーゼ家が所有していたことから「ボルゲーゼの剣闘士」と呼ばれています。
 
 本来は、左手に盾、右手に剣をもっていたのではないかと言われています。
 
 「サモトラケのニケ(勝利の女神)」はルーヴル美術館を代表するコレクションです。紀元前190年頃のヘレニズム時代につくられました。ヘレニズムは「ギリシャ風」という意味で、ギリシャを征服したマケドニアのアレクサンダー大王が亡くなった紀元前323〜紀元前31年の期間をさします。
 
ルーヴル美術館に飾られている「サモトラケのニケ」
サモトラケのニケ
 この像は、1863年にサモトラケ島の聖域内で発掘されました。発見されたときは118の破片だったそうですが、それらを根気よく組み合わせてようやく現在の姿に修復されました。
 
 この像は、船の舳先に飾られていたものではないかと考えられていて、紀元前190年にロードス島の人々がシリアのアンティオコス3世の軍との海戦に勝利したことを祝ってつくられたものと言われています。
 
 「ミロのヴィーナス」は、「サモトラケのニケ」とならんでルーヴル美術館を代表するコレクションです。
 
ルーヴル美術館に飾られている「ミロのヴィーナス」
ミロのヴィーナス
 この像は、紀元前100年頃につくられました。「サモトラケのニケ」と同じヘレニズム時代の作品です。
 
 1820年、当時オスマン・トルコ帝国の領土だったミロス島でギリシャ人の農夫が偶然発見しました。その後、フランス政府とトルコ政府の交渉の末、フランスに贈られ、ルーヴル美術館のコレクションに加えられました。
 
 両腕と左の足首の部分が見つかっていないために、どういうポーズをとっていたか様々な説があります。