フランス旅行記(ロワールの古城)
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シャンボール城
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今朝は6時30分に起床です。朝食を済ませ、観光の支度をします。初日に行方不明になったスーツケースもロンドンのヒースロー空港で見つかり、運良く昨日の夜にホテルに届きました。このスーツケースを持ってバスに乗り込み、7時50分に出発します。
今日はパリの南西に位置するロワール地方に向かいます。自然に恵まれ、フランス人から「フランスの庭」と呼ばれて親しまれている地域です。
ホテルを出発してから2時間あまり、バスはジャンヌ・ダルクゆかりの町オルレアンを通過してロワール川にさしかかります。ロワール川はフランスでもっとも長い川で全長は1020キロメートルあるそうです。ちなみにパリを流れるセーヌ川は3番目です。

ロワール渓谷を流れるロワール川 |
15世紀の英仏百年戦争の時代、パリをはじめとするフランス北部はイギリス軍に占領され、南方に逃れたシャルル7世は、このロワール川流域に宮廷を開きます。やがて、シャルル7世はパリを取り戻しますが、以後も160年に渡って、ロワール地方に宮廷が置かれました。その間、この地方には次々と城塞や宮殿が建てられました。
10時15分、バスはシャンボール城に到着です。シャンボール城はロワール川流域に建つ300を超える城の中でも最大の規模を誇り、世界遺産にも登録されています。
ロワール川流域に建つ城は、大きく3つに分類されます。
1.戦争のための城塞として建てられた城
2.最初は城塞として建てられ、後に住居用に改築された城
3.最初から住居用として建てられた壮麗な宮殿のような城。
シャンボール城は、この中の3番目にあたります。1519年に国王フランソワ1世の命によって、狩猟のための館として建設がはじまり、以後、数十年にわたって増改築が繰り返されました。

シャンボール城 |
1516年、フランソワ1世はミラノからレオナルド・ダ・ヴィンチを招きます。
この城にはダ・ヴィンチの設計によるものと伝えられる2重の螺旋階段があります。2つの階段は交わることがなく、階段を上る人と下る人が出会うことがない仕組みになっています。
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