フランス旅行記(パリ)


オルセー美術館(2階)


 
 階段を登って2階にあがると、高さが6メートル以上もある大きな彫刻が展示されています。有名な彫刻家オーギュスト・ロダン(1840〜1917年)の「地獄の門」です。
 

オルセー美術館に飾られている「地獄の門(オーギュスト・ロダン)」
地獄の門(オーギュスト・ロダン)
 1840年、40歳だったロダンは、オルセー美術館の敷地内に建設予定だった装飾美術館の門扉の制作を引き受けます。
 
 ロダンは、ダンテの「神曲」をモチーフとして、37年間にわたってさまざまな試行錯誤を繰り返します。
 
 1917年、ロダンは77歳で亡くなります。「地獄の門」は、未完成のまま残されました。
 
 「弓を引くヘラクレス」は、アントワーヌ・ブールデル(1861〜1929年)の作品です。彼はロダンの助手をつとめていました。
 
オルセー美術館に飾られている「弓を引くヘラクレス(アントワーヌ・ブールデル)」
弓を引くヘラクレス(ブールデル)
 ギリシャ神話の英雄ヘラクレスは、女神ヘラに迫害され、奴隷にされてしまいます。しかし、その後10年の間にライオン狩りや怪物退治など12の試練を乗り越えて不死身の体を手に入れました。
 
 この作品は、12の試練の1つの怪鳥退治の場面をモチーフにしています。