ドイツ旅行記（フランクフルト）

フランクフルトへ

2012年5月、初夏のドイツを旅します。今回旅するドイツは、9ヶ国と領土を接し、国内は16の州で構成されています。ヨーロッパの中心に位置するドイツは、とても入り組んだ歴史を持っています。 　 　古代ローマ帝国がヨーロッパの大部分を支配していた時代、ドイツの南西部はローマ帝国が支配し、ローマ人がゲルマニアと呼んだ北東部にはゲルマン民族が割拠していました。 　 　5〜9世紀にかけてヨーロッパの大部分を支配したフランク王国の時代を経て、962年にザクセン朝のオットー1世によって「神聖ローマ帝国」が誕生します。 　 　神聖ローマ帝国は、現在のドイツを中心にチェコ、オーストリア、イタリア、スイス、オランダ、ベルギー、ルクセンブルクなどを含む大帝国でしたが、緩やかな連邦制だったため、帝国内には300近い諸侯が乱立しました。 　 　1871年、国家として1つにまとまった「ドイツ帝国」が誕生しましたが、この帝国は第一次世界大戦に敗北して1918年に崩壊します。 　 　その後、ナチスのヒトラーが神聖ローマ帝国、ドイツ帝国に続く第三帝国と呼んだ「ナチス・ドイツ」も第二次世界大戦に敗北して1945年に崩壊します。戦後、戦勝国によって東西に分割されたドイツは、1990年に再統一され、現在に至っています。 　 　今回の旅では、ロマンチック街道や古城街道に点在する町や、ドイツを代表する観光名所のノイシュヴァンシュタイン城などがある南ドイツを巡ります。また、途中でライン川クルーズにも参加してライン川沿いに点在する古城を巡ります。 　 　 　午前9時過ぎに成田空港に到着し、まずはツアー会社のカウンターで受付を済ませます。それから航空会社のカウンターで搭乗手続きをしてスーツケースを預けます。ユーロへの両替も済ませてレストランで軽く食事を済ませたら飛行機に乗り込みます。 　 　 　今回利用するのはJALのフランクフルト直行便です。乗り継ぎがないので移動が楽でスーツケースが紛失するおそれもありません。 　 　 　私たちを乗せた飛行機は12時15分に離陸です。ガイドブックを読んでフリータイムのプランを考えたり、映画をみたりしながら約12時間のフライトを経てフランクフルト空港に到着です。時計を7時間戻して、ただいまの時間は17時20分です。 　 　入国審査を済ませてスーツケースを受け取ったらツアー会社のバスに乗り込みホテルに向かいます。本日宿泊するホテルはフランクフルトの郊外にあるため近くに電車の駅はありません。ホテルのチェックインを済ませたら、外出しないで早めに就寝です。