ドイツ旅行記(ローテンブルク)
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聖ヤコブ教会
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シュネーバルを食べて簡単に食事を済ませたら、聖ヤコブ教会を見学します。1311年に建設が始まり、1484年に完成しました。
聖ヤコブ教会
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ゴシック様式で造られていて、形が異なる2本の尖塔を持っています。
言い伝えによると、南側の尖塔をマイスターが造り、北側の尖塔を弟子が造ったそうですが、マイスターは弟子が手掛けた尖塔の出来が見事だったことにショックを受けて塔から飛び降りて自殺したそうです。
教会の内部は有料で公開されています。2ユーロ払って入場してみると、あまり装飾がされていない簡素な空間が広がっています。ここはプロテスタント派の教会です。ちなみに、内部が豪華に装飾されているバロック様式などの教会はカトリック派の教会です。
教会の一番奥にある祭壇は、1466年に造られたものです。パネルの絵はネルトリンゲン出身の画家フリードリヒ・ヘルリーンの作品です。彫刻を手掛けた人の名前は残っていませんがシュヴァーベン地方の工匠によるものと言われています。
聖ヤコブ教会の内部
聖ヤコブ教会の主祭壇 →
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聖ヤコブ教会の最大の見所は2階にあります。入口の脇にある階段を上ると、「聖血の祭壇」があります。この祭壇は、ローテンブルクの家具職人エアハルト・ハルシュナーと彫刻家ティルマン・リーメンシュナイダー(1460頃〜1531年)によって1499〜1505年に造られました。
天使が支える十字架の中心にはめ込まれているクリスタルにはキリストの聖なる血が3滴納められていると言われています。
聖血の祭壇 |
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キリストの聖血 |
リーメンシュナイダーはヴュルツブルク出身の彫刻家で、1520〜1521年にかけてヴュルツブルクの市長を務めています。1524年のドイツ農民戦争に敗れて囚われの身となったときに利き腕を痛めてしまい、以後は作品を手掛けることができなくなったそうです。
そのリーメンシュナイダーの最高傑作と言われているのが、この「聖血の祭壇」の下半分を埋める「最後の晩餐」の彫刻です。
リーメンシュナイダーの「最後の晩餐」
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