ドイツ旅行記(ロマンティック街道)


ノイシュヴァンシュタイン城


 今朝は8時にホテルを出発します。今夜も同じホテルに宿泊するのでスーツケースは置いておき、貴重品、ガイドブック、カメラを持ってバスに乗り込みます。
 
車窓からの眺め
車窓からの眺め
 
 バスは、湖やアルプスなど南ドイツの豊かな自然に囲まれた街道を走って、ノイシュヴァンシュタイン城があるシュヴァンガウに向かいます。シュヴァンガウは、ドイツの南端に位置しています。その先はオーストリアのチロル地方です。
 
 ミュンヘンを出発して2時間あまりでノイシュヴァンシュタイン城が建つ山のふもとに到着です。ここから先はツアーのバスは入れないので、ふもとの駐車場でバスをおります。駐車場からはホーエンシュヴァンガウ城が見えます。
 
壁に絵が描かれている建物
壁に絵が描かれている建物
ホーエンシュヴァンガウ城
ホーエンシュヴァンガウ城
 
 ホーエンシュヴァンガウ城は、バイエルン王国の3代目国王マクシミリアン2世(在位1848〜1864年)が、12世紀に築かれた城を買い取って改築しました。「シュヴァン」は英語の「スワン」のことで、この城の内部は「白鳥の騎士の間」など、中世の騎士伝説にまつわる装飾が施されています。
 
 今回見学するノイシュヴァンシュタイン城は、マクシミリアン2世の長男で、4代目国王となったルートヴィヒ2世(在位1864〜1886年)が1869〜1886年にかけて建設しました。「ノイシュヴァンシュタイン」は、英語では「ニュー・スワン・ストーン(新しい白鳥の石)」になります。
 
 ルートヴィヒ2世は、15歳のときにミュンヘンの劇場でリヒャルト・ワーグナー(1813〜1883年)のオペラを観て以来ワーグナーに心酔し、国王に即位してからは中世の騎士にふさわしい「夢の城」の建設に情熱を燃やしました。
 
 
 駐車場から城までは20分ほど歩いて上るか、有料の馬車またはミニバスで上ることができます。今日は雨が降っているのでほとんどの観光客がバスを選んでいるらしく、バス停まで長い行列ができています。
 
ノイシュヴァンシュタイン城周辺の案内図
ノイシュヴァンシュタイン城周辺の案内図
 行列に並んでしばらく待ち、ようやくバスに乗る順番が回ってきました。バスで10分ほど坂道を上り、マリエン橋の前で下車します。
 
 下車したところには、城の周辺の案内図があります。中央にノイシュヴァンシュタイン城があって、白い道がいま上ってきたバスの通り道です。赤い道は徒歩や馬車の通り道を示しています。
 
 城に向かう前に、ちょっとだけフリータイムをもらってマリエン橋に向かいます。マリエン橋は、城の着工より早い1866年に造られています。ルートヴィヒ2世の母親「マリー」に因んで名づけられました。
 
 マリエン橋の上からはノイシュヴァンシュタイン城の全景が見えます。晴れていれば城の向こうに湖やアルプスが見えるはずですが、今日は霧に包まれていました。ちなみに、このノイシュヴァンシュタイン城はディズニーのシンデレラ城のモデルになっています。
 
マリエン橋から写真を撮る人たち
マリエン橋にて
ノイシュヴァンシュタイン城
ノイシュヴァンシュタイン城