ドイツ旅行記(ニュルンベルク)
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フラウエン教会
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間もなく12時になるので、聖ゼバルドゥス教会を出て中央広場に向かいます。中央広場のフラウエン教会は、1349年にユダヤ人居住区が消失した跡地に建てられました。建設を命じたのは当時の皇帝カール4世(在位1355〜1378年)です。

フラウエン教会の仕掛け時計 |
カール4世は神聖ローマ帝国で重要な役割を果たした皇帝です。
彼はルクセンブルク家の出身で、1346年にボヘミア王(現在のチェコ)に即位してカレル1世を名乗りました。居城があったプラハを流れるモルダウ川にカレル橋を架けたり、ドイツ語圏最古の大学、プラハ大学(カレル大学)を建設しています。
1355年、カレル1世はヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂で戴冠式を行って神聖ローマ皇帝カール4世を名乗りました。
翌1356年、カール4世はニュルンベルクで開催された帝国議会で「金印勅書」を発布します。「金印勅書」は皇帝が発布する勅書に黄金の印章が使われたことに由来しています。この「金印勅書」によって皇帝を選出する権利を持つのは7人の選帝侯(マインツ、ケルン、トリーアの大司教、ボヘミア王、ザクセン公、プファルツ伯、ブランデンブルク辺境伯)に定められました。

フラウエン教会の仕掛け時計 |
12時なると、フラウエン教会の頂上に取り付けられている仕掛け時計「メンラインラウフェン」が動き出します。
中央にいるのが皇帝カール4世です。カール4世のまわりを7人の選帝侯がまわって皇帝に挨拶します。
仕掛け時計を見学した後はランチタイムです。中央広場を後にしてレストランに向かいます。
途中でレープクーヘンのお店を見かけましたが、今日は日曜日なのでお休みです。ニュルンベルクの名物になっているレープクーヘンは、小麦粉にナッツやアーモンド、ハチミツなどを混ぜて焼いたクッキーのようなお菓子です。

レープクーヘンのお店 |
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レストランの看板
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今日のランチのメインはニュルンベルクソーセージです。炭火で焼いた細長いソーセージには言い伝えがあります。中世のニュルンベルクでは陽が暮れると城門の扉が閉められました。市壁の外で一夜を明かすことになった旅人の空腹を満たすために、鍵穴から差し出せるような細長いソーセージが作られたそうです。

レストランの入口 |
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ニュルンベルクソーセージ
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