ドイツ旅行記(ヴュルツブルク)
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レジデンツ
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ニュルンベルクからバスで約1時間かけてヴュルツブルクにやってきました。ヴュルツブルクには世界遺産に登録されているレジデンツ(宮殿)があります。

ヴュルツブルクのレジデンツ |
レジデンツは司教の宮殿です。ヴュルツブルクを統治したのは皇帝に仕える諸侯ではなく、ローマ法王に仕える司教でした。
1719年、当時の司教ヨハン・フィリップ・フランツ・フォン・シェーンボルンはレジデンツの建設計画に取り掛かり、当時駆け出しのバルタザール・ノイマンを主任建築家に任命します。翌1720年に建設工事がはじまり、1744年にバロック様式のレジデンツが完成しました。
レジデンツ最大の見所は、入場してすぐの「階段の間」です。ここには長さ33メートル、幅18メートルという世界最大の天井画が描かれています。描いたのは当時ヴェネチア最高の画家と讃えられていたジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロです。

レジデンツの天井画 |
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建築家ノイマン

画家ティエポロ |
この天井画はレジデンツの完成から7年余りが経過した1752〜1753年にかけて描かれました。四辺には世界の四大陸、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカを象徴する風景が描かれています。ヨーロッパの風景の中には建築家ノイマンと画家ティエポロも描かれています。
この「階段の間」はあまりにも広かったため、強度について著名な建築家たちから疑問の声があがりました。これに対して、ノイマンは天井の下で大砲を撃つデモンストレーションを行って強度を実証したと言われています。第二次世界大戦最中の1945年3月16日にイギリス軍の空爆を受けたときもレジデンツの天井は持ちこたえました。

フランコニアの噴水 |
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レジデンツの南に広がる庭園
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約1時間のレジデンツ見学の後は、若干のフリータイムをとって庭園を散策します。この庭園はレジデンツ完成後の1750〜1780年にかけて作られました。

東の庭園のテラスからの眺め |
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庭園の並木道
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