ドイツ旅行記(フランクフルト)
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レーマーベルク
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いよいよ帰国の日がやってきました。幸い、帰りのフライトは21時過ぎなので、17時にホテルに再集合ということで、それまでフリータイムです。
朝食を済ませたらさっそくSバーンとトラムを乗り継いで、昨夜立ち寄ったレーマーベルクに向かいます。

木組みの家並み
旧ニコライ教会 →
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フランクフルトはドイツ経済の中心的役割を担っている町です。フランクフルトが歴史上に登場したのは794年です。この年にフランク王国のカール大帝が、フランクフルトで帝国議会を開催しました。
1356年に神聖ローマ皇帝カール4世が金印勅書を発布して、皇帝を決める選挙がフランクフルトで開催することが決められました。さらに、1562年に即位したハプスブルク家のマクシミリアン2世から1792年に即位した最後の神聖ローマ皇帝フランツ2世までは、皇帝戴冠式もフランクフルトで開催されました。

レーマー
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レーマーベルクに建つ「レーマー」には、カール大帝からフランツ2世まで歴代の皇帝52人の肖像画が展示されています。
「レーマー」は「ローマ人」という意味です。14世紀にローマ商人の館として利用されたのがはじまりで、1405年から市庁舎として利用されました。
ドイツを代表する文豪ゲーテは1749年にフランクフルトで生まれました。レーマーベルクのすぐ近くに彼の生家があります。1763年、13歳のゲーテはフランクフルトで開催された戴冠式を見物しています。
1763年に開催された戴冠式の主役はハプスブルク家のマリア・テレジア女帝の長男ヨーゼフ2世でした。この年にヨーゼフ2世は皇帝の後継者を意味するローマ王に即位しました。
オーストリアのウィーンにある王宮宝物館にはこの戴冠式の様子を描いた絵画が飾られています。

レーマーベルクを行進する皇帝一家
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右の絵画は2003年に訪問した オーストリア、ウィーンの王宮宝物館 に飾られていたものです。
この作品では、市民に迎えられた皇帝フランツ・シュテファンとローマ王ヨーゼフ2世がレーマーベルクを行進しています。
画面右奥にはレーマー、左奥には旧ニコライ教会が見えます。
レーマーベルクを一回りした後は、マイン川沿いを散策します。ドイツにはフランクフルトと呼ばれる町は他にもあります。これを区別するため、こちらのフランクフルトは「フランクフルト・アム・マイン(マイン川のフランクフルト)」が正式名称になっています。
マイン川からレーマーベルクを振り返るとフランクフルトのシンボル、カイザードームが見えます。後で見学に行ってみようと思います。

マイン川
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カイザードーム |
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