ドイツ旅行記(フランクフルト)


カイザードーム


 本日のフランクフルト観光のスタート地点だったレーマーベルクに戻ってきたところで、最後にカイザードームに入場します。
 
 カイザードームの前に広がる、ローマ帝国時代の浴場とフランク王国時代の宮殿の遺跡を通り抜けて、カイザードームの入口に向かいます。カイザードームの正式名称は「聖バルトロメウス・カイザードーム」と呼ばれています。
 
聖バルトロメウス・カイザードーム ローマの遺跡
ローマの遺跡
← 聖バルトロメウス・カイザードーム
 
 
 カール大帝のフランク王国の時代、ここにはすでに教会が建てられていました。その後、教会は取り壊されて新しい教会が建てられました。1239年に教会の聖別式が行われ、キリストの使途の一人、聖バルトロメウスが守護聖人とされました。
 
大聖堂の祭壇 大聖堂のオルガン
大聖堂のオルガン
← 大聖堂の祭壇
 
 
 1562年にハプスブルク家のマクシミリアン2世の皇帝戴冠式がこの教会で挙行されました。以後、歴代の神聖ローマ皇帝の戴冠式がここで挙行され、カイザードーム(皇帝の大聖堂)と呼ばれるようになりました。
 
 
 ドーム内に置かれている「十字架のキリスト」は1509年に作られた物で、ハンス・バックオーフェンの作品です。壁にはアンソニー・ヴァン・ダイク(1599〜1641年)が描いた「キリストの哀悼」が掛けられています。もともとは別の修道院に飾られていて、1852年にこのドームに持ち込まれました。
 
十字架のキリスト
十字架のキリスト
キリストの哀悼(アンソニー・ヴァン・ダイク)
キリストの哀悼
 
 
 また、ドーム内には多くの祭壇が並んでいます。その中の1つ、「使途の別れの祭壇」は、聖母マリアの戴冠やキリストと使徒たちの別れの場面が描かれています。もう1つの「アンナの祭壇」は、中央には聖母マリアと幼子イエス、アンナの3人が描かれています。祭壇の下部分には最後の晩餐が描かれています。
 
使途の別れの祭壇 アンナの祭壇
アンナの祭壇
← 使途の別れの祭壇
 
 
 ここでフリータイムは終了です。そろそろホテルに戻って帰国の準備をしないといけません。レーマーベルクを後にして、トラムとSバーンを乗り継いでホテルに戻ります。
 
 全員再集合したらバスに乗ってフランクフルト空港に向かいます。そして、21時5分に離陸する飛行機に乗り込み、ドイツとお別れです。日本時間で翌日の15時25分に成田空港に到着して、1週間に渡るドイツ旅行は終了です。