イタリア旅行記(ローマ)
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サンタ・マリア・デル・ポポロ教会
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サン・ピエトロ大聖堂を見学した後は3時間ほどのフリータイムです。ローマ市内を散策しながら、やってきたのはポポロ広場です。

ポポロ広場 |
ポポロ広場はローマの北の玄関口として、北方からローマを訪れた巡礼者たちが最初に足を踏み入れた場所です。
広場の中央に立つオベリスクはローマ帝国のアウグストゥス帝がエジプトから運ばせたもので、1589年にローマ教皇シクストゥス5世がこの広場に移設させたものです。
オベリスクの先には、2つの教会が建っています。向かって左側がサンタ・マリア・イン・モンテサント教会、右側がサンタ・マリア・デイ・ミラーコリ教会という名前です。双子教会として知られていますが、よく見ると若干形や大きさが異なっているそうです。

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会 |
この広場の近くには、双子教会以外にも教会があります。その1つがサンタ・マリア・デル・ポポロ教会です。
この聖母マリアに捧げられた教会は、市民(ポポロ)たちの寄付で建てられたため、このような名前が付けられました。
この教会の内部はラファエロ、カラバッジョ、ベルニーニなど一流の芸術家たちの作品が飾られていて、ちょっとした美術館のようです。
教会に入って正面には主祭壇があります。そこには「マドンナ・デル・ポポロ(市民のマドンナ)」と呼ばれる13世紀頃に描かれたという板絵が飾られています。そして、教会に入って右側にあるロヴェーレ家の礼拝堂にはピントゥリッキオという画家が15世紀後半に描いた「幼子キリストの礼拝」が飾られています。

教会の主祭壇 |
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幼子キリストの礼拝 |
そして、主祭壇の左側にあるカラバッジョの礼拝堂には、カラバッジョ(1571〜1610年)の傑作が2点飾られています。

聖ペテロの殉教 |
「聖ペテロの殉教」は、「ローマの大火」の責任を押し付けられたキリスト教徒の一人、聖ペテロが殉教する場面を描いています。
処刑に際して、ペテロは「主イエスと同じ姿では畏れ多い」と言って自ら望んで逆さ磔にかけられました。彼が殉教した地に建てられたのが、先ほど訪れたサン・ピエトロ大聖堂です。

聖パウロの改心 |
「聖パウロの改心」は、キリスト教徒を迫害していたパウロがキリスト教に改宗する場面を描いています。
熱烈なユダヤ教徒だったサウロ(改宗前のパオロの名前)は、ある日、馬で移動中に天からの光を浴びて失明し、落馬します。そのとき、「なぜ私を迫害するのか」という声を聞きます。その後、キリスト教徒に目を治してもらったサウロは改宗し、熱烈なキリスト教徒になりました。
この教会には、上で紹介した以外にもラファエロが手がけたクーポラやベルニーニの彫刻が飾られているキージ家の礼拝堂があります。しかし、残念ながら私が訪れたときは改装中でシートで覆われていました。
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