イタリア旅行記(ローマ)


トレヴィの泉


トレヴィの泉
トレヴィの泉
 続いてやってきたのは真実の口と並ぶ観光名所になっている「トレヴィの泉」です。
 
 この名前は「トリヴィオ(3つの道が交差する所)」に由来しています。
 
 この泉は非常に古い歴史を持っていて、ローマ帝国の時代まで遡ることができます。
 
水道工事を指揮するアグリッパ
アグリッパ
 紀元前19年頃、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスの腹心アグリッパ(紀元前63〜前12年)はローマの郊外から20キロメートルに渡る「アクア・ヴェルジネ(処女の泉)」と呼ばれる水道を建設しました。
 
 以来、この水道はローマ市民の喉を潤しましたが、ローマに侵攻してきた蛮族によって破壊されてしまいました。
 
 現在の泉は、1760年代に当時の教皇クレメンス12世と建築家ニコラ・サルヴィによって再建されたものです。
 
 
 トレヴィの泉の後ろには、凱旋門を模したポーリ宮が建っています。ポーリ宮の頂上にはクレメンス12世の出身であるコルシーニ家の紋章が飾られています。その下には向かって左から春、夏、秋、冬をあらわした彫像が並んでいます。
 
コルシーニ家の紋章と四季をあらわす彫像たち
コルシーニ家の紋章と四季をあらわす彫像たち
 
 その下には馬に引かれた貝の上に立つ海神と、その馬を操るトリトン(トリトーネ)がいます。
 
海神とトリトン(トリトーネ)
噴水にコインを投げ入れる人たち
噴水にコインを投げ入れる人たち
 
← 海神とトリトン(トリトーネ)
 
 
 一通り、トレヴィの泉を見学したら泉にコインを投げ入れます。コインを投げ入れるときは泉に背を向け、右手に持ったコインを左の肩越しに投げ入れるそうです。
 
 泉にコインを投げる伝統は古くからあったらしく、古代のローマ人は旅にでるときに家の井戸や泉に小銭や花を投げ入れて無事に家に帰ってこれるように祈ったそうです。
 
 ちなみに、泉に投げ入れるコインが1枚だと再びローマを訪れることができると言われています。2枚だと愛が叶うそうです。3枚だと、、、、、、?