イタリア旅行記(ローマ)


サンタゴスティーノ教会


 ボルゲーゼ公園で少し休憩した後は、昨日も立ち寄ったポポロ広場を通って再びパンテオン近くに戻ります。この辺りには多くの教会が建っていますが、その中の1つ、サンタゴスティーノ教会に立ち寄ってみます。
 
 15世紀に建てられたこの教会ではカラヴァッジョの作品「ロレートの聖母、または巡礼の聖母(1604〜1605年)」を見ることができます。
 
サンタゴスティーノ教会の礼拝堂
↑ サンタゴスティーノ教会の礼拝堂
ロレートの聖母(カラヴァッジョ) →
  ロレートの聖母または巡礼の聖母(カラヴァッジョ)
 
 
 アドリア海に面したロレートの町には聖母マリアと幼子イエスの聖なる家があると言われていて、多くの巡礼者が訪れるそうです。この作品は巡礼者の前に姿をあらわした聖母マリアと幼子イエスを描いています。
 
「預言者イザヤ」のフレスコ画(ラファエロ)と「出産の聖母」の彫刻(ヤコボ・サンソヴィーノ)
「預言者イザヤ」のフレスコ画と
「出産の聖母」の彫刻
 ちょうど、中央の祭壇でミサの最中だったので近づくことができませんでしたが、教会の柱の1つにはラファエロの「預言者イザヤ」が描かれています。
 
 イザヤは旧約聖書に登場する8世紀頃にエルサレムで活躍した三大預言者の一人です。
 
 その下にはフィレンツェ出身の彫刻家ヤコポ・サンソヴィーノの作品「出産の聖母」の彫刻があります。
 
 
 さて、他の教会も見学したかったのですが、19時を過ぎてほとんどの教会が閉まってしまいました。残念ながら時間切れです。ローマ市内にあるローマ帝国時代の遺跡を見学しながらホテルに戻ることにします。
 
ピエトラ広場にあるハドリアヌス帝の神殿跡
ハドリアヌス帝の神殿跡
 右の写真はピエトラ広場にあるハドリアヌス帝の神殿跡です。現在は柱だけが残っていて、中の建物は証券取引所になっています。
 
 この神殿は、ハドリアヌス帝を祀るために彼の跡を継いだ五賢帝4番目のアントニヌス・ピウス帝(在位138〜161年)が145年に建設したものです。
 
 最後に見学するのは、コロンナ広場に建つ巨大なマルクス・アウレリウス帝の記念柱です。
 
コロンナ広場の「マルクス・アウレリウスの記念柱」
マルクス・アウレリウスの記念柱
 先ほど見学したカピトリーノ美術館に展示されていた騎馬像のモデル、マルクス・アウレリウス帝はアントニヌス・ピウス帝の跡を継いだ五賢帝最後の皇帝です。
 
 ほとんど戦争や災害がなく「人類が最も幸福だった黄金の世紀」と讃えられたアントニヌス・ピウス帝の治世とうって変わって、マルクス・アウレリウス帝の治世は戦争に明け暮れる日々でした。
 
 この記念柱は、その戦争の中の1つ、170年代に繰り広げられた北方のゲルマン民族に対する勝利を祝って建設されたものです。