イタリア旅行記(ヴァチカン市国)
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ヴァチカン博物館(エジプト美術館)
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ローマ2日目の朝です。今日は終日フリータイムです。ツアーに参加した人たちはオプショナルツアーへの参加やショッピングなど、いろいろなプランを立てているようです。私は昨日に続き、もう一度ヴァチカン博物館に行ってみようと思います。
昨日はシスティーナ礼拝堂をメインとした1時間程度の見学でしたが、世界屈指のコレクションを誇るヴァチカン博物館は、有名な彫刻や絵画なども数多く保管しています。今日はそれらの作品を見てまわりたいと思います。

ヴァチカン博物館 |
ヴァチカン博物館はとにかく行列がすごいと聞いていたので覚悟していましたが、開館時間に到着してみると運が良かったのか待つこともなく、すぐに入場できました。
チケットを買って、まずは昨日は寄らなかったエジプト美術館を見学します。
エジプト美術館は1839年にローマ教皇グレゴリウス16世によって建設されました。エジプトで発掘された棺や装飾品などが展示されていますが、ローマ帝国の時代にエジプト文化の影響を受けて作られたものも含まれています。

ティヴォリで発掘された彫像 |
右の写真に写っている像たちは、ローマ帝国のハドリアヌス帝(在位117〜138年)がローマ郊外のティヴォリに建設した別荘の庭園に飾られていたものだそうです。
続いては、ローマ帝国時代の彫刻が展示されている新回廊を見学します。

新回廊に並ぶ彫像 |
この部屋は、19世紀にフランスのナポレオンが持ち去った彫刻が、ナポレオン敗北後に返還されたのを機に、これらを収容するために当時のローマ教皇ピウス7世が建設させたものです。
この部屋のコレクションの中で、特に有名な作品が「プリマ・ポルタのアウグストゥス像」です。

プリマ・ポルタのアウグストゥス像 |
モデルはローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスで、彼の死後に妻リヴィアの依頼で14〜29年にかけてつくられたものと言われています。プリマ・ポルタは、この像が発掘された地名をあらわしています。
彼の鎧の部分に彫られた細かい装飾など、およそ2000年前につくられたものとは思えないほど、きれいな状態で残っています。
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