イタリア旅行記(ヴァチカン市国)


ヴァチカン博物館(ラファエロの間)


 そして、ラファエロの間の最後を飾るのが「火災の間」です。この部屋に描かれているフレスコ画ははラファエロの下絵をもとに弟子たちが仕上げたものです。
 
 「ボルゴの火災」は9世紀にサン・ピエトロ大聖堂前に広がるボルゴ地区で発生した火災を描いています。画面の奥に描かれている建物は改築前のサン・ピエトロ大聖堂です。大聖堂のテラスから姿を現したローマ教皇レオ4世が空に向かって十字をきると火災が静まったと伝えられています。
 
ボルゴの火災
ボルゴの火災
 
 
 続いては「カール大帝の戴冠式」を描いたフレスコ画です。西ローマ帝国の滅亡後、その遺領を巡って様々な民族が争い、やがてフランク王国が台頭します。800年12月25日、フランク王国のカールはサン・ピエトロ大聖堂でローマ教皇レオ3世(在位795〜816年)によって戴冠されました。
 
カール大帝の戴冠式
カール大帝の戴冠式
 
 
 
 続いては「オスティアの戦い」を描いたフレスコ画です。西ローマ帝国の滅亡後、イタリア半島はサラセンの海賊による略奪に苦しめられていました。849年、ローマ教皇レオ4世(在位847〜855年)はアマルフィ、ガエタ、ナポリの艦隊を招集してローマ近郊のオスティア港でサラセンの海賊船を迎撃し、勝利しました。
 
オスティアの戦い
オスティアの戦い
 
 

 ラファエロの間を出たら、昨日と同じくシスティーナ礼拝堂を見学します。昨日はここからサン・ピエトロ大聖堂の見学に向かいましたが、今日は逆のドアをくぐります。
 
ヴァチカン図書館
ヴァチカン図書館
 そして、しばらく進むとヴァチカン図書館に辿り着きました。
 
 この図書館はローマ教皇シクストゥス5世(在位1585〜1590年)が、膨大な歴代教皇の蔵書をおさめるために1587年から1年かけて建設させたものです。