イタリア旅行記(ミラノ)
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ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」
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ミラノのドゥオモを見学した後はフリータイムです。現在の時刻が12時30分、そして帰国のためにドゥオモ前に再集合するのが17時30分ということで、5時間のフリータイムです。
今の時間は、レストランはどこも混み合っているのでランチは後回しです。ドゥオモ近くで地下鉄に乗ってサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に向かいます。ここには世界遺産になっているレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」があります。
この教会は、1463〜1490年にかけてドメニコ会の教会として建てられたものを、1492年にミラノ公ルドヴィコ・スフォルツァが建築家ブラマンテを起用して改築させたものです。

サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会 |
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教会のファサード |
この教会に向かって左側に「最後の晩餐」が描かれたドメニコ派修道院の食堂があります。この食堂への入場は予約制です。入場できるのは最大25人までで見学時間は15分です。内部は写真撮影が禁止されているので、ここでは売店で購入した絵ハガキを使って紹介します。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」 |
この作品は、十字架に架けられる前夜、自身の運命を悟ったイエスが食卓を共にした12人の弟子たちに向かって「この中に私を裏切る者がいる」と衝撃の発言をし、その言葉に驚く弟子たちを描いています。
当時ミラノに滞在していたダ・ヴィンチは、ルドヴィコ・スフォルツァの依頼で、1495〜1497年にかけて「最後の晩餐」を描きました。
壁画を描くときは、フレスコ画とと呼ばれる技法が一般的でしたが、この技法は一気に作品を仕上げる必要があるため、何度も手直ししたり時間をかけて製作に取り組むダ・ヴィンチには不向きな技法でした。そこで、ダ・ヴィンチはテンペラと呼ばれる技法を使いましたが、これは壁画には不向きな技法だったため、完成直後から画面がひび割れたり、剥がれたりするという問題が発生しました。
1970〜1999年にかけて大掛かりな修復作業が行われ、その結果、ここで紹介しているような鮮やかな色彩がよみがえりました。
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