ローマ帝国
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ティトゥス(39〜81)と
ドミティアヌス(51〜96)
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ウェスパシアヌスの跡を継いだティトゥスの治世はヴェスヴィオ火山の大噴火によるポンペイの埋没やローマの大火災など、数々の災難に見舞われました。彼は陣頭に立って被災者の救済や被災地の復興に取り組み、人々から慕われましたが、即位からわずか2年で亡くなりました。

ティトゥス |
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ドミティアヌス |
ティトゥスの跡を継いだ弟のドミティアヌスも即位当初はローマの大火で被害を受けたローマの復興に取り組むなど、善政をしきました。しかし、彼もやがてティベリウスと同様に猜疑心の虜になってしまい、政策に反対する元老院議員を残酷な方法で処刑するなど、恐怖政治を行うようになります。96年、彼は部屋に乱入してきた暗殺者たちによって身体を切り刻まれました。
39年 |
ティトゥス、ローマで誕生 |
69年 |
ウェスパシアヌス、ローマ皇帝に即位 |
70年 |
ティトゥス、エルサレムを攻略
(写真はローマのフォロ・ロマーノに建つエルサレム攻略を記念してつくられたティトゥス帝の凱旋門) |
79年 |
ウェスパシアヌス、死去。ティトゥスがローマ皇帝に即位 |
ヴェスヴィオ火山の大噴火でポンペイが埋没 |
81年 |
ティトゥス、死去。ドミティアヌスがローマ皇帝に即位
(写真はドミティアヌスが治世初期に建設した競技場の跡地につくられた現在のナヴォーナ広場) |
86年 |
ダキア族との戦争がはじまる |
88年 |
ローマ軍がダキア族に勝利 |
89年 |
ドミティアヌス、ダキア族と講和 |
96年 |
ドミティアヌスが殺害される。ネルヴァがローマ皇帝に即位
(写真はトルコ・エフェソスにあるドミティアヌスの神殿) |
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