ロシア旅行記(サンクト・ペテルブルグ)
 |
エルミタージュ美術館
|
 |
続いてはスペインで活躍した画家たちの作品です。

「使徒ペテロとパウロ」 |
まずは、エル・グレコ(1541〜1614年)の「使徒ペテロとパウロ」です。
「エル・グレコ」とは、ギリシャ人という意味で、本名は、「ドメニコス・テオトコプーロス」といいます。クレタ島で生まれた彼は、イタリアで絵画の修行をします。
1576年、35歳のときにハプスブルク家のフェリペ2世のもとで黄金時代を迎えていたスペインのトレドに活動の場を移します。
キリストの使徒だったペテロとパウロをモデルにしたこの作品は彼が50歳前後の成熟期に描かれました。
次の2枚は、ムリーリョ(1617〜1682年)の作品です。
 |
|

「エジプト逃走中の休息」
← 「聖母マリアの被昇天」 |
1枚目の作品は「聖母マリアの被昇天」です。スペインのセビリアを拠点に活動したムリーリョの描く優しい聖母は、多くの人々に愛されました。エカテリーナ2世も彼の作品の熱心なコレクターの1人でした。
2枚目は「エジプト逃走中の休息」という聖書の一場面を描いた作品です。イエス・キリストが生まれたとき、自分に代わる指導者の誕生を恐れたヘロデ王は、領内の幼児を全員殺すように命じます。天使に危機を知らされた聖母マリアは幼いイエスを連れてエジプトに逃走しました。 |
|
 |
 |
|