ロシア旅行記(ウラジーミル)


ウラジーミル観光


 約8時間かけて寝台列車はモスクワに到着しました。モスクワのホテルで朝食をとった後、バスに乗って移動します。
 
 今日と明日の2日間、モスクワ郊外の「黄金の環(ザラトーエ・カリツォー)」と呼ばれる地域を旅します。「黄金の環」は、中世ロシアの景観を残す古都が円形状に点在していることからこう呼ばれています。
 
 最初にやってきたのはモスクワの北東190キロにあるウラジーミルです。
 
 ウラジーミルは、1108年にウラジーミル・モノマフ公によって建設されたと伝えられています。
 1157年、アンドレイ・ボゴリュブスキー公の時代にウラジーミル・スズダリ公国の首都となりました。
 

ウラジーミルの「黄金の門」
黄金の門
 昼食をとり、まずは町のシンボルになっている「黄金の門」に向かいます。1164年に建設されたこの門は、城壁に囲まれた町の入口でした。
 
 1238年、チンギス・ハーンの孫バトゥの率いるモンゴル軍がウラジーミルに侵攻してきます。モンゴル軍は城壁を超え、わずか6日間でウラジーミルを征服し、以後140年にわたってこの町を支配しました。 
 
 1380年、この門をくぐってウラジーミルの軍勢が出陣します。そして、クリコヴォの戦いで、初めてモンゴル軍に勝利をおさめました。
 
 

ウラジーミルの「トロイツカヤ教会」
トロイツカヤ教会
 黄金の門の斜め前方にはトロイツカヤ教会が建っています。
 
 現在は博物館になっていて、クリスタルガラスのコレクションや刺繍のコレクションなどが展示されています。