スロベニア旅行記(ブレッド湖)


聖母マリア教会


 ブレッド島にある聖母マリア教会までは99段の階段を上る必要があります。ガイドさんの説明によると、階段の一番下は敷かれている板と同じ高さなので実際に上るのは98段です。ですが、乗ってきたプレトナから板の上に上がるのが最初の1段になるので、合計99段になるそうです。
 
聖母マリア教会へ続く階段
聖母マリア教会へ続く階段
 聖母マリア教会は結婚式の会場としてスロベニア人に人気があります。しかし、この教会で結婚式をあげるために新郎は新婦を抱きかかえて階段を上る習わしがあります。
 
 そのため、この教会で結婚式をあげるために新郎は体を鍛え、新婦はダイエットに励むそうです。
 
 階段を上り切った所にはカフェとショップがあります。その向かい側にはマグダラのマリア像が立っています。
 
カフェとショップ
カフェとショップ
マグダラのマリア像 →
マグダラのマリア像
 
 
 その先に聖母マリア教会が見えます。
 
 教会の中に入ってみると、主祭壇の前にロープが垂れ下がっています。このロープを引っ張って屋根の上にある鐘を鳴らすと願い事が叶うと言われています。この鐘は「望みの鐘」と呼ばれています。さっそく順番にロープを引っ張ってみましたが、意外に重くてみんな鐘を鳴らすのに苦労していました。
 
聖母マリア教会
聖母マリア教会の内部
聖母マリア教会の内部
← 聖母マリア教会
 
 
 16世紀頃、愛する夫を失った妻が、夫が生き返ることを願って湖に鐘を投げ込みました。しかし、夫が生き返ることはなく、絶望した妻は修道女になって生涯を神に捧げました。この話を伝え聞いた当時のローマ教皇が、みんなの願いが叶うように、、という願いを込めて教会に鐘楼を寄付しました。
 
 
 聖母マリア教会は、8〜9世紀にかけて建てられました。17世紀に現在のバロック様式に改築され、主祭壇の彫刻も作られました。
 
教会の説教壇 異教時代の寺院跡
異教時代の寺院跡
← 教会の主祭壇
 
 
 聖母マリア教会が建てられる以前にスラブ人が定住していた時代は、ここに異教の寺院がありました。ちょうど、「望みの鐘」のロープが垂れ下がっている辺りの床の一部が透明になっていて、遺跡を見ることができます。
 
教会の説教壇
教会の後陣
教会の後陣
← 教会の説教壇
 
 
 教会の内部を見学した後は、教会に隣接する塔に登ります。この塔は1534年に造られました。52メートルの高さがあり、階段で上ることができます。この塔は時計塔と呼ばれています。階段を上っている途中に振り子が垂れ下がっていて、最上階にはその設備が置かれていました。
 
鐘楼の階段
鐘楼の階段
鐘楼内の設備 →
鐘楼内の設備
 
 
 約40分のブレッド島散策を終えたら、再びプレトナに乗って引き返します。次はバスに乗って丘の上に見えていたブレッド城に向かいます。