クロアチア旅行記(トロギール)


トロギール散策


 続いては、トロギールの旧市街を散策します。まずは、聖ロヴロ大聖堂の側に建つ市庁舎を見学します。といっても入場はできないので中庭だけの見学です。
 
市庁舎
市庁舎
市庁舎の中庭
市庁舎の中庭
 
 市庁舎は、15世紀に建てられたルネサンス様式の建物です。中庭には当時の井戸が残されています。
 
市庁舎を飾る彫刻
市庁舎を飾る彫刻
市庁舎の井戸
市庁舎の井戸
 
 
 市庁舎の隣には時計塔とロッジアと呼ばれる屋根つきのオープン・スペースがあります。シベニクの聖ヤコブ大聖堂や先程見学した聖ロヴロ大聖堂の建設に関わったニコラ・フィレンチナッツの手によって15世紀に建てられました。
 
 時計塔の1階部分は聖セバスチャン教会になっていて、20世紀末におこったクロアチア独立を巡る内戦の犠牲者のための礼拝堂があります。
 
時計塔とロッジア
時計塔とロッジア
ロッジア
ロッジア
 
 ロッジアは町の集会所や裁判所として利用されました。壁には公正な裁判を象徴する天秤を持った聖母のレリーフがあります。これもニコラ・フィレンチナッツの作品です。
 
 中央部分に何もないのは、かつてはヴェネチア共和国を象徴するライオンのレリーフがありましたが、第二次世界大戦中に町がイタリア軍に占領された際に、イタリアを憎んだ住民たちによって破壊されたためです。
 
ロッジアのレリーフ
ロッジアのレリーフ
ベリスラヴィッチ総督のレリーフ
ベリスラヴィッチ総督のレリーフ
 
 もう1つの大きなレリーフは、トロギール出身のベリスラヴィッチ提督です。彼は祖国のためにオスマン・トルコ軍と戦って1520年に戦死しましたが、町では英雄として讃えられています。このレリーフは1950年代にイヴァン・メシュトロヴィッチという彫刻家によって作られました。