クロアチア旅行記(シベニク)
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聖ヤコブ大聖堂
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ランチの後は、シベニクの観光です。まずは、旧市街のレプブリカ広場(共和国広場)に建つ聖ヤコブ大聖堂を見学します。聖ヤコブ大聖堂はシベニクのシンボルになっていて、2000年にユネスコの世界遺産に登録されています。

聖ヤコブ大聖堂 ↑→ |
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聖ヤコブ大聖堂は、元々この場所に建っていたロマネスク様式の教会の跡地に、1431年から、フランチェスコ・ディ・ジャコモを始めとするヴェネチアの建築家たちによってゴシック様式で建設が始まりました。

ゴシック様式の正面入口
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1441年からはクロアチアを代表する建築家ユライ・ダルマティナッツ(1410〜1473年)が引き継ぎました。
ダルマツィナッツは建設プランをルネサンス様式に変更したので聖ヤコブ大聖堂の入口や下部はゴシック様式、上部はルネサンス様式になっています。
ダルマティナッツの死後も80年に渡って建設工事は続けられ、ニコラ・フィレンチナッツ、バルトロメオ・デル・メストレとヤコブの親子、メスティチェヴィチへと引き継がれていき、1555年に献堂式が行われました。
正面入口は十二使徒の彫刻で飾られています。ここから入場して内部を見学します。

聖ヤコブ大聖堂の内陣 |
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聖ヤコブ大聖堂の後陣
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聖ヤコブ大聖堂の特徴は、すべてが石造りで、レンガや支柱になる材木は一切使われていません。真っ白な石は、明日観光する予定のスプリットの沖合にあるブラチュ島から切り出された石灰岩や大理石です。
ブラチュ島の良質な石材は古くから有名で、クロアチア各地の建物を始め、ヴェネチアのドゥカーレ宮殿、イスタンブールのアヤ・ソフィア大聖堂、ブダペストの国会議事堂などにも使われています。
聖ヤコブ大聖堂の祭壇には、「聖ファビウスと聖セバスチャン」、「東方三博士の来訪」など、16世紀のヴェネチア派の画家たちによって描かれた祭壇画が飾られています。

聖ファビウスと聖セバスチャン |
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東方三博士の来訪
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鮮やかな色彩で描かれている「聖母と聖人たち」の祭壇画は、15世紀にシベニク出身のニコラ・ヴラダノヴによって描かれました。

聖母と聖人たち |
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