クロアチア旅行記(スプリット)
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聖ルチア礼拝堂と洗礼堂
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大聖堂の見学を終えて外に出てみると、ちょうどローマ兵に扮した人たちを見かけました。一度大聖堂を出て裏手に回ったところに地下礼拝堂への入口があります。

ローマ兵に扮した人たち
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聖ルチア礼拝堂
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この地下礼拝堂は、聖ルチア礼拝堂と呼ばれていて、聖ルチア像が飾られています。聖ルチアも聖ドムニウスや聖スタシウスと同じく、ディオクレティアヌス帝による大迫害で殉教しました。
大聖堂から中庭を横切って真っ直ぐ西に進むと洗礼堂があります。ディオクレティアヌス帝の時代はユピテル(ギリシャ名ゼウス)の神殿でした。ディオクレティアヌス帝は、自身をユピテル神に擬して神格化した皇帝でした。
洗礼堂の入口の脇には頭部が破壊されたスフィンクス像が置かれています。スフィンクス像の向かい側には年代記者ヨシップ・セレンプリウスの石棺が置かれています。1533年に造られたルネサンス様式の石棺です。

洗礼堂
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ヨシップ・セレンブリウスの石棺
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洗礼堂の内部には有料で入ることができます。内部は小さな部屋が1つあるだけです。部屋の奥には洗礼者ヨハネ像が置かれています。先ほど北の城壁の外で見かけた巨大なグルグール司教像を手がけたイヴァン・メシュトロヴィッチによって1954年頃に制作されました。
洗礼者ヨハネ像の足元には2つの石棺が置かれています。1つは7世紀の初代司教イヴァン・ラヴェニャニンのもので、もう1つは11世紀の司教ロヴロのものです。

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イヴァン・ラヴェニャニンの石棺
← 洗礼者ヨハネ像
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洗礼者ヨハネ像の前には十字架の形をした洗礼盤が置かれています。正面には11世紀の浮彫が残されています。浮彫の人物は10世紀のクロアチア王ペタル・クレシミル4世、あるいは息子のズヴォニミルと考えられています。

洗礼盤
洗礼盤の浮彫 →
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