スペイン旅行記(グラナダ)


アルハンブラ宮殿(ナスル王朝の宮殿)


「タレルガ/アルハンブラの思い出」

 コマレス宮の中にある大使の間は、政治活動の中心となった場所です。豪華な部屋がかつてのグラナダ王国の権勢を象徴しています。
 
大使の間の天井
大使の間の天井
 天井は、当時の木工技術の粋を結集して作られた、とても凝ったものです。
 
 当初は彩色もされていて、もっと鮮やかだったそうです。
 
 コマレス宮を抜けると、ライオン宮です。
 
 まずはアベンセラヘスの間を見学します。言い伝えでは、ナスル王朝の有力な豪族だったアベンセラヘス一族が陰謀に巻き込まれて、この部屋で殺害されたことが名前の由来だそうです。
 
アベンセラヘスの間の壁を飾る装飾 アベンセラヘスの間の天井
アベンセラヘスの間の天井
← アベンセラヘスの間の壁の装飾
 
 
 この部屋は地下を流れる水で床が冷やされ、熱い空気が天井の窓から抜ける仕組みになっています。そのため、この部屋は常に涼しい状態に保たれているそうです。
 
 
 アベンセラヘスの間を抜け、アルハンブラ宮殿のハイライト、ライオンの中庭に出ます。
 
ライオンの中庭
ライオンの中庭
  、、、ところが最大の目玉であるライオンの噴水は修復中で取り外されています。とても残念です。
 
 本来なら中央にある噴水は12体のライオン像で囲まれています。
 
 また、現在は噴水のまわりは砂で埋まっていますが、かつては色鮮やかな花や植物が噴水を囲むように咲き乱れていたそうです。
 
 ライオンの中庭をはさんで、アベンセラヘスの間の反対側にある部屋を見学します。ここは、部屋の床に大きな2枚の大理石が敷かれていることから「二姉妹の間」と呼ばれています。
 
二姉妹の間の天井
二姉妹の間の天井
リンダラハの中庭 →
リンダラハの中庭
 
 
 この二姉妹の間のバルコニーからは、リンダラハの中庭が見えます。この中庭はレコンキスタの後に、キリスト教徒によってつくられました。