スペイン王国


レコンキスタ(722〜1492)


 8世紀以降、イベリア半島はイスラム教徒のもとで繁栄しましたが、11世紀頃になると後ウマイヤ朝が崩壊してイスラム王国はいくつかの小国家群に分裂してしまいました。
 
 イスラム王国の分裂は、北方のキリスト教徒たちにとって勢力拡大のチャンスでした。彼らは次々とイスラム教徒の拠点を攻略していきます。
 
アルフォンソ6世(スペインのトレドに立つアルフォンソ6世像)
アルフォンソ6世
聖王フェルナンド3世(スペイン、コルドバのメスキータに展示されている絵画)
聖王フェルナンド3世
 1085年、カスティーリャ王国のアルフォンソ6世は、かつての西ゴート王国の都トレドを奪回します。
 
 1230年にはフェルナンド3世が後ウマイヤ朝の都コルドバを攻略します。
 
 キリスト教徒はさらにセビーリャも攻略し、イベリア半島に残るイスラム勢力は南部のグラナダ王国のみとなりますが、この王国は以後250年近くに渡って存続します。
 

756年 コルドバを首都とするイスラム勢力の後ウマイヤ朝が誕生
786年 コルドバのメスキータコルドバでメスキータの建設がはじまる
(写真はコルドバのメスキータ
820年 スペイン北東部にナヴァラ王国が誕生
914年 アストゥリアス王国の首都がレオンに遷り、レオン王国が誕生
1031年 カリフのヒシャーム3世が処刑されて後ウマイヤ朝が滅亡
1035年 カスティーリャ王国がレオン王国から独立
アラゴン王国がナヴァラ王国から独立
1037年 カスティーリャ王国がレオン王国を併合(カスティーリャ・レオン王国)
1085年 トレドに建つ大聖堂カスティーリャ王国のアルフォンソ6世がトレドを攻略
(写真はトレドに建つ大聖堂
1094年 エル・シッドがバレンシアを攻略
1118年 アラゴン王国のアルフォンソ1世、サラゴサを攻略
1137年 カスティーリャ王国とレオン王国が分裂
1143年 ポルトガル王国がカスティーリャ王国から独立
1162年 アラゴン・カタルーニャ連合王国が誕生
1230年  カスティーリャ王フェルナンド3世がレオン王国の国王も兼務し、カスティーリャ王国とレオン王国が1つになる
1232年 グラナダに建つアルハンブラ宮殿グラナダでアルハンブラ宮殿の建設がはじまる
(写真はグラナダに建つアルハンブラ宮殿
1236年 カスティーリャ王国のフェルナンド3世、コルドバを攻略
1248年 セビーリャに建つ大聖堂カスティーリャ王国のフェルナンド3世、セビーリャを攻略
(写真はセビーリャに建つ大聖堂
1249年 ポルトガルでレコンキスタ完了