スイス旅行記
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シヨン城
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モントルーの最大の見所は湖畔に建っているシヨン城です。

シヨン城 |
この辺りは、中世の頃からイタリアとフランスを結ぶ交通の要衝でした。
シヨン城は、9世紀頃に通行人から税を徴収するための関所として建設され、12〜16世紀にかけてサヴォイア家の居城となりました。
当初の予定では、先ほど散策したモントルーは明日の午前中に訪れてシヨン城の外観だけ見学する予定でした。しかし、ジュネーブ国際空港での入国手続がスムーズに完了して予定より早く観光に出発できたので、添乗員さんが予定を繰り上げてくれてシヨン城の内部を見学できることになりました。
さっそくチケットを買ってシヨン城に入城します。添乗員さんから「ここから45分間のフリータイムにするので城内は各自で自由に見学してください」とのことです。まずは、このシヨン城の最大の見所になっている地下牢を見学します。

シヨン城の地下牢 |
シヨン城はレマン湖の岩盤の上に築かれていて、この地下牢では土台となった岩盤の上に大きな岩が積み上げられて造られていることがよく分かります。城の名前になっている「シヨン」は、ケルト語の「岩」を意味しているそうです。
この地下牢は、イギリスの詩人バイロン(1788〜1824年)が1816年に発表した作品「シヨンの囚人」の舞台として広く知られています。囚人のフランソワーズ・ボニヴァルはサヴォイア家の一族でした。しかし、宗教改革を説いてカトリックを批判し、サヴォイア家の敵対勢力に内通した罪で6年間に渡って幽閉されました。

シヨンの囚人、ボニヴァル
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囚人を繋ぐ鉄輪 |
地下牢には、ボニヴァルが繋がれていたという柱が残されています。そして、地下牢の壁や柱には多くの落書きがありますが、その中にバイロンのサインが刻まれた柱があります。

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←↑ バイロンのサインが刻まれた柱 |
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