トルコ旅行記(トロイ)


トロイの遺跡


 今日は朝6時30分に起床して、海岸沿いを散策します。7時過ぎから朝食をとり、8時にバスで出発します。
 
 のどかな景色が続く道を走り、約30分で、トロイ遺跡に到着です。バスを降りて、さっそく遺跡を巡ります・・・・が、その前にトロイについて少し予習しておきましょう。
 

トロイ遺跡
トロイ遺跡
 トロイに最初の町がつくられたのは紀元前3000年頃です。その後、地震や他国の侵略によって破壊されるたびに、その上に新たな町が築かれました。
 
 最後の町がつくられたのは紀元前85〜400年(または600年頃)のローマ帝国時代です。3500年あまりの間に9つの町がつくられました。
 
 トロイ遺跡の入口近くには小さな資料の展示室があります。
 
 下の写真は、第2市(紀元前2500〜前2200年)の模型とその出土品の一部です。トロイ遺跡はドイツ人のシュリーマン(1822〜1890年)によって発掘されました。彼はここから多くの財宝を発掘しましたが、それらはこの第2市の時代のものと言われています。
 
トロイ第2市の模型
トロイ第2市の模型
 
トロイ遺跡の出土品 →
トロイ遺跡の出土品
 
 
 「トロイの木馬」で有名なトロイ戦争は第6市の時代(紀元前1700〜前1275年)の出来事と言われています。ギリシャの詩人ホメロスの作品「イリアス」、「オデュッセイア」はこの戦争を題材としています。
 
 この物語は、神々のケンカから始まり、やがてトロイとギリシャの戦争に発展します。
 
 トロイの第2王子パリスはスパルタの王妃ヘレネに恋をしてしまい、美の女神アフロディーテの助けを借りて連れ去ります。これを怒ったスパルタ王メネラオスは、兄のミュケナイ王アガメムノンに訴えます。かねてから豊かなトロイを欲しがっていたアガメムノンはただちにギリシャ軍を率いてトロイに向かいます。
 
 神々も二手に分かれ、ヘラ、アテネ、ポセイドンはギリシャに味方し、アフロディーテ、アレス、アポロンはトロイに味方します。
 
トロイ第6市の町並み
トロイ第6市(トロイ戦争の時代)の町並み
 右の絵はトロイ戦争時代の第6市の町並みです。
 
 トロイを代表する勇敢な第一王子ヘクトルとギリシャ軍最強の戦士アキレウスの壮絶な一騎打ちなど、数々の名場面を生んだこの戦争は10年に渡って続きました。
 
 力攻めではこの城壁を突破できないと考えたギリシャの知将オデュッセウスは策略を巡らします。
 
 ある日、ギリシャ軍は大きな木馬を残して姿を消します。トロイの人々はギリシャ軍が退却したと考え、木馬を戦利品として城内に運びます。
 
 ところが、この木馬の中にはギリシャ軍が潜んでいました。城内に入り込んだギリシャ軍はトロイの町を徹底的に破壊し、トロイは滅びました。