トルコ旅行記(コンヤ)


メヴラーナ博物館


 今日は少しゆっくりして7時に起床します。バスに乗せるスーツケースを部屋の外に出してから朝食をとります。バスは8時45分にホテルを出発します。
 
 コンヤは非常に古い歴史をもつ町です。コンヤの南東にはチャタル・ホユックという遺跡があります。ここは紀元前6000年頃に誕生した世界最古の集落とも言われています。
 
 古くは「イコニウム」と呼ばれ、ペルシャ帝国、アレキサンダー大王のマケドニア王国、ローマ帝国などの支配を受けました。
 
 1134年、東方から進出してきたセルジューク・トルコの首都になり、町は繁栄します。その後、セルジューク・トルコは衰退し、代わって1446年頃からオスマン・トルコに支配されました。
 
 この町にはイスラム関係の学校やモスクも非常に多く、ガイドさんの話によると、宗教色が非常に強い町とのことです。
 
コンヤの町並み コンヤの町並み
 
 バスでの移動は15分程度で、9時にはメヴラーナ博物館に到着です。ここは、セマ(旋舞の儀式)で知られるメヴレヴィ教団の創始者メヴラーナ・ジェラールッディン・ルーミー(1207〜1273年)の霊廟です。
 
メヴラーナ博物館
メヴラーナ博物館
 13世紀頃から続いたこの教団の活動は、1925年に大統領ケマル・アタテュルクの政教分離政策によって禁じられました。
 
 その後、1970年代の緩和政策によって活動の再開が許されたそうです。
 
 この建物は1927年から博物館として一般公開されています。
 
セリミエ・ジャーミー
セリミエ・ジャーミー
 メヴラーナ博物館の向い側にはセリミエ・ジャーミーが建っています。
 
 スルタン・スレイマン大帝(1495〜1566年)の跡を継いだセリム2世(1524〜1574年)の時代の建物です。宗教色の強いコンヤの人々の信仰の場となっている大切なモスクです。