トルコ旅行記(カッパドキア)
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カイマクルの地下都市
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じゅうたん工場を出てからバスで30分ほど移動して、カイマクルにやってきました。
カッパドキアには多くの地下都市が存在するそうです。その中でもカイマクルにある地下都市は特に規模が大きいものです。
バスを降りて、土産物屋が並ぶ道を歩いて、入口に向かいます。さっそく内部に入ると、いくつもの部屋がアリの巣のように繋がっています。複雑に入り組んで、迷子になってしまうため、見学コースが決められています。

カイマクルの地下都市 ↑→
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カイマクルの地下都市は1960年代に偶然発見されたそうで、全体の構造はまだ把握されていません。現時点では、地下8階まであり、数千人が暮らせる広さがあることが分かっています。
いつ頃つくられたのかも不明ですが、紀元前400年ごろの資料に地下都市の存在が記録されているそうです。普段は地上で生活している人たちが、敵が襲ってきたときにこの中に避難して、隠れ住んだと言われています。そのため、敵の侵入に備えて通路をふさぐための巨大な石の扉があったり、偽の井戸や通路などがつくられていたそうです。

通路をふさぐ石の扉
排気口 →
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地下都市は、地下1階では家畜が飼育され、地下2階は教会、地下3階は食料の貯蔵庫と食堂、地下4階はワイン製造所、・・など普通に生活できるような設備が整っています。また、換気にも気を配り、地上から地下に真っ直ぐのびた排気口もつくられています。
この地下都市がいつ頃まで利用されたのかは不明ですが、内部からは家具類がいっさい見つかっていません。
そのため、ここで暮らしていた人々は、地上が安全になって隠れ住む必要がなくなったときに引っ越したのではないかと言われています。
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