オスマン帝国


セリム1世(1465〜1520)


 メフメット2世の孫のセリム1世は、自分の意に沿わない人々を次々と処刑し、「ヤウーズ(冷酷者)」と呼ばれる面をもっていましたが、決断力に富み、行政化としても軍人としても優れていました。
 
セリム1世
セリム1世
 1514年、セリム1世は東方に遠征し、チャルディラーンの戦いでイランのサファヴィー朝を破ります。
 
 1517年には、エジプトのカイロを攻略してマムルーク朝を滅ぼします。
 
 セリム1世は、カイロにいた預言者ムハンマド(マホメット)の後継者カリフをイスタンブールに連れ帰り、イスラムの聖都メッカとメディナも征服しました。
 
 

1481年 バヤズィット2世、スルタンに即位。後継者争いに敗れた弟ジェムはエジプトのマムルーク朝やロードス島に身を寄せる
1495年 ジェムがナポリで死去
1501年 サファヴィー朝の君主シャー・イスマーイルがアゼルバイジャンを攻略
1512年 セリム1世、父バヤズィット2世を廃してスルタンに即位
1514年 セリム1世、チャルディラーンの戦いでサファヴィー朝を破る
1515年 パリのルーブル美術館に飾られているフランソワ1世の肖像画フランソワ1世、フランス王に即位
(写真はパリのルーヴル美術館に飾られているフランソワ1世の肖像画
1516年 セリム1世、シリアを攻略
1517年 セリム1世、カイロを攻略し、マムルーク朝滅亡。カリフをイスタンブールに連れ帰り、メッカとメディナの守護者になる
1519年 ウィーンの造形美術アカデミー絵画館に飾られている皇帝カール5世の肖像画ハプスブルク家のカール5世が神聖ローマ帝国の皇帝に即位
(写真はウィーンの造形美術アカデミー絵画館に飾られている皇帝カール5世の肖像画
1520年 セリム1世、死去。スレイマン1世がスルタンに即位