イギリス旅行記（ロンドン）

トラファルガー広場

ホワイトホール通りの終着点は、トラファルガー広場です。1805年の「トラファルガーの海戦」の勝利を記念して造られました。 　 トラファルガー広場 　 　高さ50メートルの塔の頂上には海戦を勝利に導いたネルソン提督の像が立っています。 　 　ホレイショ・ネルソン（1758〜1805年）はバーナム・ソープ村で牧師の子として生まれ、12歳で海軍に志願します。この時代、ヨーロッパではナポレオンが台頭していました。1798年にナポレオン軍がエジプトに遠征すると、ネルソン提督率いるイギリス艦隊はアブキール湾で待機するフランス艦隊を撃破して補給路を断ち、ナポレオン軍を窮地に陥れました。 　 ネルソン提督像 　そして、1805年10月に起こった「トラファルガーの海戦」では5時間に及ぶ激戦の末、フランスとスペインの連合艦隊を撃破しました。 　 　この勝利は、ナポレオンのイギリス上陸の野望を打ち砕きましたが、ネルソン自身は、この戦いで砲弾を受けて戦死しました。彼はセント・ポール大聖堂に葬られています。 　 　ネルソン提督像が立つ柱は4頭のライオン像に守られています。かつて、ネルソン提督宛に多くの手紙が送られてきたことがあって、困った郵便局は「ライオンがいるので配達不可能」として送り返したというユーモアあふれる逸話が残されています。 　 ライオン像 広場の噴水 　 　広場には、国王ジョージ4世（在位1820〜1830年）の騎馬像も立っています。彼は、父王ジョージ3世がアメリカ独立戦争やナポレオン戦争による心労で精神に異常をきたしため、1811年から摂政を務め、父王に代わって対ナポレオン戦争を指揮しました。 　 　 ナショナル・ギャラリー前からの眺め ←　ジョージ4世の騎馬像 　 　 　トラファルガー広場の背後には、ヨーロッパの名画が展示されているナショナル・ギャラリーが建っています。ここは明後日訪れる予定です。 　 イギリス料理、フィッシュ＆チップス 　そろそろお腹が空いてきたのでトラファルガー広場の先で見つけたレストランに入ります。 　 　席に着いたら、さっそくイギリス名物のフィッシュ＆チップスを注文します。料金は約7ポンドです。