イギリス旅行記(ロンドン)
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大英博物館(ギリシャ・コレクション)
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続いては、ギリシャ・コレクションのコーナーです。

ギリシャ・コレクションのコーナー
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うずくまるアフロディーテ
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「うずくまるアフロディーテ」は、紀元前3世紀頃にヘレニズム時代を代表する彫刻家ダエダルサスが制作した像を1世紀〜2世紀に模造したものと言われている作品です。
この展示室には、大英博物館の至宝と言われているパルテノン神殿の彫刻群があります。これらは、紀元前432年に建設されたギリシャのパルテノン神殿を飾っていた彫刻群です。
1798年にトルコ駐在の英国大使に任命されたエルギン卿トーマス・ブルース(1766〜1841年)によってイギリスに持ち込まれたことから「エルギン・マーブル(大理石)」と呼ばれています。

パルテノン神殿の東の破風彫刻 |
パルテノン神殿の東側を飾っていた破風彫刻は、女神アテナ誕生の場面を表しています。下の写真の左側に写っている男性像は、酒神ディオニソスです。右端の首がない像は狩猟の神アルテミスと言われています。

パルテノン神殿の東の破風彫刻 |
東の破風彫刻の向かい側にはパルテノン神殿の西側を飾っていた破風彫刻が並んでいます。これらの彫刻は、女神アテナと海神ポセイドンがアクロポリスで戦った場面を表しています。

パルテノン神殿の西の破風彫刻
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展示室には、パルテノン神殿内部の神室上部を飾っていたフリーズと、神殿外部の上部を飾っていたメトープも展示されています。

パルテノン神殿のフリーズ
パルテノン神殿のメトープ → |
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エルギン卿が英国大使としてトルコに赴任していた時代のギリシャはオスマン・トルコの支配下にありました。トルコ政府からパルテノン神殿を調査する許可を得たエルギン卿は、これらの発掘品をひそかにイギリスに持ち去りイギリス政府に売却しました。エルギン卿は世間から「略奪者」と非難され、ギリシャ政府は現在も返還を要求しているそうです。 |
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