イギリス旅行記(ロンドン)


大英博物館(ギリシャ・コレクション)


 続いてはトルコから出土した発掘品の展示室です。
 
 「ネレイデス・モニュメント」は、現在のトルコ南部にあったリュキアの古都クサントスを統治した権力者の墓廟です。紀元前400年頃にギリシャ神殿を模して造られました。柱の間に海神ネレウスの娘たち(複数形なのでネレイデス)の像が並んでいることから、「ネレイデス・モニュメント」と名づけられました。
 
ネレイデス・モニュメント
ネレイデス・モニュメント
パヤヴァの墓
パヤヴァの墓
 
 同じくクサントスで発見されたリュキアの将軍パヤヴァの墓は、紀元前375〜前360年頃に作られました。
 
エクセキアスの黒絵式アンフォラ
エクセキアスの黒絵式アンフォラ
 続いては、ギリシャで制作された黒絵式アンフォラです。
 
 大英博物館には数点のアンフォラが収蔵されていますが、特に有名なのが右の作品です。紀元前540〜前530年頃に作られたもので、エクセキアスという人物の銘が刻まれています。
 
 描かれているのはトロイ戦争の一場面で、英雄アキレウスがアマゾネスの女王ペンテシレイアを恋に落ちながらも槍で突き殺している場面です。
 
 
 続いて紹介する巨像は、古代都市ハリカルナッソスがあったと言われるトルコのボドルムで発見されました。紀元前4世紀頃に建てられたカリア王マウソロスの霊廟は、世界七不思議の1つに数えられていて、約3メートルあるこれらの巨像は、霊廟に飾られていたものと考えられています。
 
ハリカルナッソス霊廟の巨像
ハリカルナッソス霊廟の巨像
ハリカルナッソス霊廟の巨馬像
ハリカルナッソス霊廟の巨馬像