イギリス旅行記(ロンドン)


大英博物館(古代イギリス・コレクション)


 最後は、古代イギリスに関する展示です。
 
 「モールドの黄金ケープ」は、紀元前1800〜前1500年頃に儀式用に制作されたものと言われています。1833年にモールドの墓から遺骨が身に着けた状態で発見されました。
 
 「バタシーの盾」は、ロンドンを流れるテムズ川に架かるバタシー橋付近で発見されました。紀元前300〜前100年頃のもので、戦闘用に比べてサイズが小さいことや七宝などで装飾されていることからケルト人の儀式に使われたと考えられています。
 
モールドの黄金ケープ
↑ モールドの黄金ケープ
バターシーの盾 →
バターシーの盾
 
 
 「サットンフーの鉄製兜」は、イギリス東部のサットンフーで発見された船葬墓から出土しました。7世紀頃に制作されたもので、黄金による装飾や強度不足から、これも戦闘用ではなく儀式用だったと考えられています。
 
 「サヴァーナックホルン」は、11〜12世紀頃に制作されたと言われる象牙製のホルンです。七宝などの装飾は14世紀以降に加えられたもので、サヴァーナックの森の管理者を象徴する品と考えられています。
 
 
サットン・フーの鉄製兜
サヴァーナックホルン
↑ サヴァーナックホルン
← サットン・フーの鉄製兜
 
 
 「ルイスのチェス駒」は、1831年にスコットランド北西部のルイス島の海岸で発見されました。12世紀頃にノルウェーでセイウチの牙を加工して制作された後に持ち込まれたと考えられています。
 
ルイスのチェス駒
ルイスのチェス駒