イギリスの歴史


ローマ帝国の時代(〜410)


 紀元前55年にユリウス・カエサル率いるローマ軍がブリテン島に上陸して以来、古代ローマ帝国は徐々にブリテン島を支配下に組み込んでいきました。
 
 48年頃からローマ帝国は本格的にブリテン島に進出し、50年にはテムズ川の河口にロンディニウム(現在のロンドン)が建設されました。
 
女王ボアディシア
女王ボアディシア
 61年、このロンディニウムは先住民族であるイケニ族の女王ボアディシア(ブーディカ)が率いる民衆に襲撃されます。
 
 彼女の元にはローマ帝国の支配に不満を持つ部族たちが集まり、大規模な反乱へと発展しました。
 
 しかし、この反乱は強力なローマ軍によって鎮圧され、女王ボアディシアは毒をあおって自殺しました。その後は大規模な反乱は起こることなく、ブリテン島はローマ帝国の支配下に入ります。
 
 ローマ帝国によるブリテン島の支配は360年に渡って続きましたが、ゲルマン民族の侵攻によって本国ローマの衰退が始まり、410年にローマ軍はブリテン島を去りました。
 
BC2400年

BC1600年
ストーンヘンジストーンヘンジ建設
(写真はロンドンの郊外にあるストーンヘンジ
BC55年 ローマ帝国の中心、フォロ・ロマーノカエサル率いるローマ軍がブリテン島に上陸
(写真はイタリアのローマにあるローマ帝国の中心地だったフォロ・ロマーノ
BC54年 カエサル率いるローマ軍が再びブリテン島に上陸
43年 ローマ帝国のクラウディウス帝、ブリテン島にローマ軍を派遣
50年 ローマ軍がテムズ川沿いにロンディニウム(現在のロンドン)を建設
61年 女王ボアディシア率いるイケニ族がローマ帝国に反乱
122年 ローマ帝国のハドリアヌス帝、イギリスとスコットランドの境界に長城を建設
209年 イギリス、ロンドンの大英博物館に展示されているセプティミウス・セヴェルス帝の胸像ローマ帝国のセプティミウス・セヴェルス帝がブリテン島に遠征
(写真はイギリス、ロンドンの大英博物館に展示されているセプティミウス・セヴェルス帝の胸像
410年 ローマ軍がブリテン島から撤退