オーストリア旅行記(ウィーン)


中世武器博物館


 スイス宮を出て、新王宮の中にある中世武器博物館に向かいます。ここには、中世に活躍した騎士たちの甲冑が展示されています。
 
 チケットを購入して階段を登ると、馬上試合を繰り広げている騎士たちが迎えてくれます。
 
馬上試合を行う騎士 馬上試合を行う騎士
中世騎士道の華といわれた馬上試合を繰り広げる騎士たち
 
 その馬上試合で負け知らずだったと伝えられているのが、皇帝マクシミリアン1世(1459〜1519年)です。マクシミリアン1世はネーデルラントを巡ってフランスと熾烈な争いを繰り広げます。その勇敢な戦いぶりは、人々から「中世最後の騎士」と讃えられました。
 
マクシミリアン1世の甲冑 マクシミリアン1世の肖像画
マクシミリアン1世の肖像画
 
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 皇帝マクシミリアン1世の跡を継いで、「陽の沈まない世界帝国」と呼ばれる広大な領土を支配したのが、孫のカール5世(1500〜1558年)です。
 
カール5世の甲冑   カール5世の肖像画
カール5世の肖像画
 
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 カール5世は、15歳でブルゴーニュ公爵、16歳でスペイン王、そして若干19歳で神聖ローマ帝国の皇帝に即位しました。
 
 カール5世が支配した領土は、ドイツ、オーストリア、オランダ、ベルギー、スペイン、ハンガリー、ボヘミア、アメリカ大陸のメキシコ、ペルー、フィリピン諸島などにまたがる広大なものでした。この領土を統治するためにカール5世は、生涯を戦いに明け暮れました。